
他者に対し優位性を示す行為を「マウントを取る」と表現する。
「マウント消費」とは著者の造語だが、物質的な豊かさが一般化し、単なる所有価値では満足が得られぬ現代社会において、他者への優越感を得るための消費行動であると解説する。SNSの普及により他人の消費行動が可視化され、セレブの豪華なライフスタイルは強烈な刺激となり新たなマウント意識が生まれる。
自己の承認欲求とステータス、ハイブランドが醸し出す特別感と購入への影響力など、消費者の心理的要因が如何にして消費行動と繋がるのか具体例を明示して経済学的に分析する。
日本経済の新たな成長戦略として捉えてみたい。