チャットGPTを皮切りに新たな生成AIが続々と誕生した。著者は言語脳科学に立脚し、その視点からAIの創造性を否定する。既存の文章や画像などを「合成」するAIへの依存は、人類の文化の衰退に繋がると警鐘を鳴らす。
記憶の定着への有効性も含め、人間の文章を生成する力を高めるとして、キーボード入力より手書きを推奨する。著者自身がPC使用の際、自らが文章を生成するという意識と誤字防止のために、入力支援の予測変換を使わぬ徹底ぶりだ。
マルチタスク能力の開発は、脳に適度な負荷をかける。AIを使わない力を養うこと。クライシス回避へ、あの「スマホ脳」にも一家言あり。