木曜日, 11月 21, 2024

厚労省が公開する社会保険料などのシミュレーター(宮武貴美)

■社会保険適用拡大 企業が対応すべきツボ③

宮武貴美(みやたけ・たかみ)
▶社会保険労務士法人名南経営所属の社会保険労務士。中小企業から上場企業まで幅広い顧客を担当し、実務に即した人事労務管理の様々なアドバイスを行う。「社会保険の手続きがひとりでミスなくできる本」(日本実業出版社)等、著書多数。

厚生労働省は、2024年4月に、24年10月の社会保険適用拡大に向けて、「社会保険適用拡大 特設サイト」(以下、「特設サイト」という)をリニューアルしました。この特設サイトは、社会保険の適用拡大について広報するために作成されたサイトであり、24年10月に適用拡大の対象となる事業所にとって活用できるものとなっています。

連載3回は、特設サイトのコンテンツの中から、積極的に活用したい2つのシミュレーター機能をご紹介します。

■社会保険料シミュレーター

特設サイトでは、社会保険の加入を検討する際に、実際に数字を入力してシミュレーションができる、2つのシミュレーターを用意しています。

1社会保険料シミュレーター

パートタイマー等が社会保険に加入するということは、当然ながら事業主が負担する社会保険料が増加することになります。加入要件を満たしたパートタイマー等が社会保険に加入することは、法令遵守の観点からも当然のことですが、保険料負担が大きく感じる経営者も多く、あらかじめ経営への影響を把握する必要があります。

社会保険料の額は、パートタイマー等の給与額により変動するため、正確な予測は難しいものですが、特設サイトにある「社会保険料かんたんシミュレーター」(特設サイトへリンク)では、下図左の4項目について入力することで、「年間の社会保険料の事業主負担額」のおおよその額が算出されます(図1)。


2手取り額シミュレーター

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