厚生労働省がこのほど発表した雇用動向調査によると、2022年の入職率と離職率は順に前年比1.2ポイント増の15.2%、同1.1ポイント増の15.0%とともに上昇した。好景気を示す入職超過となるのは2年連続で、入職超過率は同0.1ポイント増の0.2ポイントへと拡大している。
入職率のうち、転職入職率が同1.0ポイント増の9.7%と3年ぶりに上昇。男女別で男性が同0.7ポイント増の8.7%、女性が同1.2ポイント増の10.8%、就業形態別で一般労働者が同0.8ポイント増の8.1%、パート労働者が同1.4ポイント増の13.9%といずれも上昇しているが、特に女性のパートの転職が活発だった可能性を示した。
転職入職者の賃金をみると、「増加」が同0.3ポイント増の34.9%、「減少」が同1.3ポイント減の33.9%となり、賃金増の転職が多くなっていることがうかがえた。