2022年に外国人技能実習生から行われた労働基準関係法令違反の是正を求める申告件数が、前年比19件増の145件と2年ぶりに増加したことが、厚生労働省の調べでわかった。申告内容は、124件の「賃金・割増賃金の不払」、22件の「解雇手続の不備」、10件の「最低賃金額未満」の順で多い。
監督指導した実習実施者に占める労働基準関係法令違反率も、同1.1増の73.7%と2年連続で悪化。違反内容は2326件の「安全基準」が最も多く、1666件の「割増賃金の支払」など次位以下を大きく上回っている。
一方、重大・悪質な法令違反事案の送検件数については、同4件減の21件と3年連続で減少している。