■ 働く人を訪ねて OFFICE HOUR 第1回
「混沌としたカオスな感じが人事労務の世界にも通ずる」――特定社会保険労務士の永田幸江さんは笑顔で語る。この雰囲気が好きで、東京・赤羽に事務所を構えた。「私のルーツ」だという出身地・沖縄の八重山芸能と、赤羽が故郷のバンドのエレファントカシマシの歌、どちらも“労働歌”と愛してやまない。労働と縁が深い永田さんを訪ねた。

――現在の仕事内容について教えてください。
現在は、社会保険労務士法人の代表社員として、社会保険の手続き、給与計算、就業規則の作成や変更、労務相談などの助言を軸にしつつ、人事・賃金制度、処遇制度などの設計や、そこに至る職務分析などを行っています。特に、私立学校の労務管理に力を入れており、私学共済への社会保険の手続きの件数がほかの社労士法人よりも多いのが特徴です。
そして、関連する法人が2つあります。
1つは、私立学校の人事労務の事務のアウトソーシングに特化した株式会社です。私立学校の人事課に弊社職員が常駐して窓口対応や、勤怠システムの打刻漏れなどのチェックをしています。
そして、今年の3月からは、事業承継という形で学校法人の労務コンサルティングをする会社の代表職が加わりました。
――どうして赤羽に事務所を構えたのでしょうか。
雰囲気がとても好きなんです。混沌としたカオスな感じが人事労務の世界にも通ずる部分があり、白黒つけられない雰囲気や人間臭さがとても好きです。
そして、赤羽が好きになったから、エレファントカシマシが好きで、歌も大好きなんです。歌詞に「俺は働く 日々過ごすため くらしゆくため」とか〝働く〟っていう言葉がたくさん出てくる労働歌が多いんです。働くことで、自分の使命を果たそうとしているんだなっていうのがとても大好きです。
私は「八重山芸能」を学生時代から今もやっていて、天の恵みに感謝して自然や神に捧げる奉納のための芸能なのですが、労働歌でもあるのです。人は昔から働いて糧を得て、年貢を納めて…つらい時に楽しむため、歌ったり踊ったりしているのが私のルーツです。それが赤羽やエレカシにつながり、私の働くときの基本につながっているんだなと思います。
――社労士を志したきっかけはどのような出来事でしたか。
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