火曜日, 5月 13, 2025

Re: 社長からのストレスでうつ病に…職場の環境改善を要望しづらい(山本晴義医師)

■Dr.山本 19万件のメール相談から読みとく働く人のメンタルヘルス⑭

Q 社長からのストレスでうつ病に…職場の環境改善を要望しづらい【30代女性、事務職】

 自分や上司が社長から事あるごとに厳しく詰問されるなど職場環境のストレスが強く、残業で深夜の帰宅が長期間続いたこともあり主治医から軽度のうつ病の診断が出ました。3カ月間休職して現在、復職の準備をしています。
 短時間の慣らし勤務を上司と相談しており、できれば職場環境の改善についても相談したいのですが、小さな会社なのでなかなか言い出しづらいです。どうすれば良いでしょうか。

Answer

山本 晴義(やまもと・はるよし) 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
▶1948年東京生まれ。72年東北大学医学部卒、医学博士。東北大学医学部附属病院などを経て、98年から現職。2000年に始めた「勤労者こころのメール相談」は25年間で相談件数19万件に達する。日本医師会認定産業医。日本心療内科学会功労会員。

職場の環境や社長との関係がストレスの要因となり、軽度のうつ病と診断されたことを踏まえて、復職時の対応は慎重に行う必要があります。 まず、主治医のアドバイスをしっかりと受け、段階的な復職計画を立てることが重要です。 特に、無理をして体調を悪化させないように、勤務時間や業務内容の調整について上司と密に相談しながら進めましょう。

また、職場環境の改善について社長に相談する際は、上司と連携して進めることが賢明です。 小さな会社では社長に直接意見を言うことが難しい場合もあるため、上司を通じて提案する方法が考えられます。 具体的な改善策をあらかじめ整理し、社長が受け入れやすい形で提案することが肝心です。

例えば、残業時間の削減やストレスを軽減するための具体的な方法を提案し、それが社員全体のパフォーマンス向上につながることを強調することが有効です。

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