大学生の2024年3月卒業時点の就職内定率は、リクルートの調査で23年卒と同水準の96.8%にとどまった。採用面接解禁直前の23年5月に、新型コロナが感染症5類に引き下げられたことを思うと物足りないが、内定の早期化に拍車がかかるなど24年卒独自の動きもみてとれる。
内定率が最終的に同水準に落ち着いた24年卒と23年卒だが、4月1日時点で順に48.4%、38.1%となり、10.3㌽差と最大の差異を記録していた。両者の差異はその後縮小し、7月1日時点には順に83.3%、83.2%とほぼ並んだが、内定取得がさらに早期化したのは明白。初めて内定を取得した時期を比べても、2月までの累計が順に29.9%、20.6%と10㌽近い差異が生じていた。
就職確定先から内定を取得した時期でみても、新型コロナが5類に移行した5月までの累計で24年卒は62.0%となり、23年卒の54.1%を7.9㌽上回った。またピークの時期も23年卒が17.8%の「5月」と「6月」だったのに対し、24年卒は16.7%の「4月」となり、1年の違いで採用活動が2カ月近く早まっていることを示唆した。
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