人生100年時代の到来か。鈍化傾向とはいえ、男女ともに平均寿命は未だに延び続ける。
ネガティブな表題とは裏腹に、楽しげな帯に思わず目を止めた。『ボケなくて、よし。ボケて、なおよし』本を開けば金言が更に溢れ出す。『老いて幸せなら、人生それでよし』『できることはやる・できないことは頼る、でいい』介護する側・される側、互いの心に響くはずだ。
かつては、還暦を迎え皆の祝福を受けて、赤ちゃんに還れる立場も、現代の60歳はバリバリの現役。老いれば誰しも認知の問題に直面し、不安感は否めないが、何よりも時間だけはたっぷりある。穏やかな老後を過ごす手始めに、お奨めの1冊。