■連載:人事考現学(著者:山本圭子 法政大学法学部講師)
テレビドラマは4半期ごと、3カ月をワンクールとして制作されることが多い。新番組が始まると、その視聴率の動向に関係者は一喜一憂らしい。なかでも月曜9時の警察ドラマが、なにかと話題となっている。
特番ドラマで評判をとり、満を持してのレギュラー化らしい。特番では、警察学校が舞台だった。私は、数年前からとある警察学校の近くの大学で隔年で春学期の授業を持っている。春先の入校式には、父兄と入校生が、桜並木の下で記念撮影をしている姿を見かける。入校は企業でいえば入社のようなもの、そこに父兄が来るかと最初は驚いたが、民間企業でも父兄に入社式の招待状を出すところもあると
聞く。父兄に来てもらうことで、離職を防止できると企業側は考えているのだろう。他方、新入社員の病欠の連絡を親がしてくるとか(重病なら仕方ないが)、退職届を親が持参という話も聞くので、親がかりをどこまで許容するかはなかなか難しい。
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