「paperless」を日本語で表現したもので、紙媒体の情報をなくすことを意味します。職場でのいちばんのメリットとして挙げられるのは、業務効率の向上です。いわゆるDX化によって、従来の紙による情報は、PCやスマートフォンで、いつでもどこでも必要になった際に確認することができます。この結果として情報の携帯性や検索性が向上し、業務の効率化が実現できるのです。
コストカット、労働時間削減、管理の省力化、テレワークの導入、はんこ習慣の改善等々のメリットがあげられる反面、ペーパーレス化には、一部の反対もあります。とくにIT化を好まない経営陣の反対です。改革には何事もトップの理解とやる気が欠かせません。確かに、紙でなければならない業務は今後も残ってゆくかもしれません。
ちなみに「電子文書法」(e-文書法)という法律で、電子保存が認められる対象文書と認められない対象外文書が規定されており、現行では、対象外文書の場合は紙媒体での保存を行わなければなりません。
生産性が低迷した日本でもIT化が進み、ペーパーレス会議が普及したとはいえ、Zoom会議でさえ拒否反応を示す経営陣は依然として存在し、生産性向上を阻んでいます。ペーパーレス化をきっかけに、日本の経営陣こそ、時間や場所にとらわれない新しい働き方を実現させてゆく覚悟が必要といえるでしょう。