【働き方改革キーワード】業務集中タイムの設定

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業務集中タイムとは、その時間帯に社員自身の仕事に集中する時間のことです。「がんばるタイム」、「集中タイム」、「集中時間」ともよばれます。

この業務集中タイムは、とくに日本人のホワイトカラーが生産性を上げるのに有効です。各自が優先度の高い仕事を行う時間帯をこの時間帯に設定し、その時間は、メンバー各自が他のメンバーに一切声をかけないようにします。 相談事などをもちかけないのはもちろん、取引先や他部署からの連絡も取り継ぎません。

一日中をこの時間帯にすることは不可能だとしても、例えば午前中の1時間半(10:00~11:30)といったように、職場の社員が一斉に集中タイムを設定することで、各自が自分の仕事に集中することができるのです。

すでに各所でこの集中タイムの設定による残業時間削減等、生産性向上を実証済みです。ちなみに、人間が物事に集中できるのは、15分とも50分ともいわれていますので、こうした集中時間は、もっと短くて良いかもしれません。


赤津雅彦(あかつ まさひこ)
賃金システム研究所🄬所長 賃金改革のプロ・プラチナ企業育成のマイスター🄬

主な著書:「新訂2版 賃金システム再構築マニュアル」、
「赤津雅彦の賃金改革キーワード」、
「伸びる組織のための人事・賃金基礎講座」等

(注)「プラチナ企業育成マイスター」は登録商標です。