金曜日, 12月 5, 2025
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定着するか「パタニティ」(山本圭子)

■連載:人事考現学(著者:山本圭子 法政大学法学部講師)

ドジャースの大谷翔平選手が、奥方の第一子出産に立ち会うために、パタニティーリスト(Paternity List。日本語訳では「父親リスト」)入りしたと報道された。MLBで2011年に選手会との同意に基づき導入された、いわば父親の産休だ。出産予定の48時間前からリスト入りし、最長3日で報酬も支払われる。パタニティリスト期間を超えて、家庭の事情で離脱をする場合には報酬カットできる「制限リスト(Restrited List)」に移行できる。これらの制度は、MLBの選手会が労働組合として機構側と交渉の結果勝ち取ったものである。

昔は、来日した助っ人外国人選手が、パートナーの出産で帰国すると驚いたものだ。かの国は離婚が多いから、出産のような一大事に一緒にいないと、離婚原因になるなどと説明されていた。「おまえが生むわけじゃあるまいし、高い年俸もらって休むんじゃない」とファンに怒られていたのは、隔世の感がある。とはいえ、MLBのパタニティリストも意外と歴史が短いことにも驚いた。

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