火曜日, 5月 13, 2025

マネジメントを幸せにする勇気(山本悠樹 人事図書館運営スタッフ)

■人事図書館発・人事労務キャリアの先を読む⑪

山本悠樹(やまもと・ゆうき)
人事図書館運営スタッフ
▶大手メーカー・通信会社で、人事制度企画・HRBPを経験。「事業を人事でリードし、人で勝つ」ため、経営と現場をつなぐことに日々奮闘中。

人事図書館
▶人事領域の図書館であり、同時にコワーキングスペース利用、相談も可能な東京・人形町にある施設。2024年4月1日から運営を開始し、日々様々な勉強会、セミナー、読書会などが行われている。

私は「人から嫌われること」が苦手です。皆さんはどうでしょうか。今回は人事労務に携わる中で避けては通れない「マネジメント」について、岸見一郎・古賀史健著「嫌われる勇気」から私自身が学び、実務でも影響を受けている内容をご紹介します。

本書では、まず「人(自分)は変わることができる」というメッセージを掲げ、読者に勇気を与えます。その上で、“好き嫌い”という判断は、他人が行うものでコントロールできないため、過度に固執せず定めた目的に沿って己が信じる行動をとるべきと主張します。自分ができることを精一杯やることは間違いではないが、結果はコントロールできないので分けて考えるべき――その考え方を「課題の分離」と呼んでいます。

マネジメントを初めて担ったときの私は、仕事の成果とマネージャーとしての育成成果を出したくて、「私がこうあってほしい」という自分基準の期待をベースにメンバーへの仕事の割当や企画レビューを行っていました。私自身の生真面目さや熱心さも裏目に出てしまい、メンバーは戸惑い「企画・提案が楽しくなくなった」と言われました。今思えば、成長度合いや方法、ペースは本人の課題なので、尊重して進めながら関係構築すべきだったと反省しています。

多様性が高まる組織で、メンバーの成長を支援している皆さんにとっても、「課題の分離」は参考になる考え方と思います。

『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健 著/ダイヤモンド社/2013年

■自分の人生を生きる

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