あんてな(1月5日号)

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 日本の自動車と、 テスラとではガラケーとスマホくらい違うのか。 化石車の販売は昨年が7800万台、 電気自動車が320万台。 ノルウェーでは化石販売台数は半年後にはゼロになる▼スマホがアイホンに変わったように、 テスラが世界を変えるのか。 そんな予兆があるなか、 トヨタが30年の年間電気自動車車販売台数をグローバルで350万台と発表した▼経産省とトヨタが電気自動車に後ろ向きだと批判されてきたが、 確かに電気自動車占有比率は日本では1・2%程度。 昨年21年11月の販売台数はわずかに36台なのだ▼アメリカは、 電気自動車のインフラ投資に約8500億円。 しかし、 日本は充電投資でさえ65億円。 電気自動車が普及しても、 充電の問題も出てくる▼電気自動車350万台とは、 全体販売目標のわずか35%に過ぎない。 2050年のゼロエミッションに向け、 ヨーロッパでは35年に化石車禁止を掲げているが、 禁止車種にはプラグインハイブリッドも含まれている。