文字の出っ張った部分にインクをつけて転写する凸版印刷。ドイツのヨハネス・グーテンベルクが近代の技術を考え出したのが15世紀。活字拾いの達人が開いた会社で、労基旬報を印刷していた。その印刷所から刷られた新聞は、本号が最後になる。▼達人である社長は80歳。年齢には勝てないのだから、なぜ跡継ぎを育てないのかと不満もあった。そのセンスで現在の印刷技術にも対応したが、職人の技は受け継がれない▼企業の年齢構成は、ピラミッド型、釣鐘型、ひょうたん型、逆ピラミッド型があり、30、40代にボリュームがある釣鐘型や、底辺が極端に広いピラミッド型が良いとされている。新陳代謝が重要なのだ▼年齢構成の修正に向けてメスを入れるのは中堅層と言われ、中堅層のサポートにこそ高齢者が回るべきだとの提言がある。高齢者が中心であってはならない▼次号から紙面が一新する。中間層の育成に力を入れたい。創刊から40年以上印刷を担ってくれた城東さんありがとう。