■精神障害の請求337件増
厚生労働省がこのほど発表した2022年度の過労死等労災補償状況によると、精神障害の労災請求件数が前年度比337件増の2683件、労災認定件数が同81件増の710件となり、ともに過去最多を更新した。パワーハラスメントが労災認定されることが広く浸透し、特に請求件数の急増に拍車をかけた。
精神障害の労災認定をみると、業種別では「医療、福祉」が164件、「製造業」が104件、「卸売業、小売業」が100件、年代別では「40代」が213件、「20代」が183件、「30代」が169件の順で多くなっており、前年から傾向の変化はみられなかった。
一方、具体的な出来事別では「上司等から身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」が同22件増の147件で最多を維持した。以下、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」が同23件増の89件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」が同7件増の78件、「同僚等から暴行又は(ひどい)いじめ・嫌がらせを受けた」が同12件増の73件、「セクシュアルハラスメントを受けた」が同6件増の66件で続いている。
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