最低賃金 目安3ランクに再編 D廃止で30道県ランク上昇

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厚生労働省はこのほど、最低賃金の目安制度を今年度からA・B・Cの3ランクに再編することを決めた。現行の6都府県をAランクに据え置いた上で、総合指数と適用労働者比率を重視して、28道府県をBランク、13県をCランクに振り分ける。Dランクが廃止されることもあり、30道県でランクが上昇することになる(図)。

■適用労働者比率で振り分け

目安制度の在り方に関する全員協議会が、3ランクへ再編する制度の見直し方針を報告書にまとめ、中央最低賃金審議会が了承。Dランクが廃止されることもあり、30道県のランクが上昇する。特にBランクとなる福島県と愛媛県、島根県はDランクから二つランクが上がることになり、影響は小さくない。

1978年の制度開始以降4ランクを維持してきたが、協議会の議論ではまず「ランクの数だけ目安額の差が生じ、結果的に地域別最低賃金額の差が開いてしまう構造になっている」と問題意識を共有。「4通りより3通りの目安額を示した年度のほうが、ランクごとの目安額の差が実際に小さかった」として、ランク数を一つ減らして3ランクとすることに踏み切っている。

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