雇用助成金23年度改正①　産業雇用安定助成金に新コース

■事業再構築コア人材雇入れに中小280万円

雇用関係助成金の２０２３年度改正では、まず産業雇用安定助成金に「事業再構築支援コース」を創設する。新型コロナの影響で事業活動が一時的に縮小してもなお、事業再構築に必要なコア人材を雇い入れた場合について、最大５人を限度に１人当たり中小企業には２８０万円、中小企業以外には２００万円を支給する。

対象事業主や対象労働者の要件のほか、支給額の詳細は下記囲み記事の通り。例えば対象労働者とするコア人材が、「専門的な知識などを有する年収３５０万円以上の者」を指すことなどを列挙している。

明示していない事項で留意すべきは、対象事業主要件の「事業再構築」。中小企業庁の事業再構築補助金のうち、「物価高騰対策・回復再生応援枠」、および「最低賃金枠」の採択を受けることが必要なことを意味する。つまり助成金の支給申請の前に、事業再構築補助金の手続が必須となる。