「選ばれる」会社になるために 長井亮さん(アールナイン代表取締役・キャリアコンサルタント)に聞く

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SNSや社員クチコミ情報サイトなどが広がったことで、社員自身の声を通して求職者が社内情報に触れる機会は大きく増えた。そうした状況のなか、「採用は人材を「選ぶ」だけでなく、会社の魅力を適切に伝えて、人材から「選ばれる」場でもあるという意識が重要」と指摘するのは、採用支援のアールナイン(東京都港区)代表取締役でキャリアコンサルタントの長井亮さんだ。人手不足感が強まるなか、選ばれる会社になるためのポイントを聞いた。

長井亮さん(アールナイン代表取締役・キャリアコンサルタント)

■採用と育成は両輪で 社内の「生」の声発信を

企業側の採用に対する姿勢として、「まず人手不足を解消するための頭数がほしい」といった短期的なニーズを優先する一方、採用後の育成や定着の仕組みを整えるなど長期的な視点を欠くことが少なくありません。採用とその後の育成・定着は車の両輪で、ともに進めていく必要があります。

若い世代はそうした社内の情報にも敏感です。人的資本の情報開示の流れの中で、まず応募者に選ばれる会社になるためには、自社の魅力を見える化し、それをPRしていくことが重要です。

Z世代やその後のアルファ世代は組織的な発信だけでなく、社員の声など個々の具体的な「人の声」を重視する傾向があるように感じます。そうした世代に向けてメッセージを伝えようとするときには、例えばSNSなどを通じて社員一人ひとりの生の声を届ける工夫をすることなども有効な取組みの一つでしょう。

■縦横・斜めの関係も 日常コミュニケーション

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