福利厚生で個に向き合う サニーサイドアップ「32の制度」

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PR会社のサニーサイドアップ(東京都渋谷区、従業員数194人)は、独自の福利厚生「32(サニー)の制度」をつくっている(表)。社員の声を集めてアップデートし続けることで、「一人ひとりが自分らしく働ける環境づくり」をボトムアップで進めていることが特徴の一つだ。制度は社員にどんなメッセージとして受け取られているのか。広報担当の井口有紗さんと生田大樹さんに聞いた。

■全社メールでアイディア募集 新陳代謝する制度内容

「たのしいさわぎをおこしたい」が同社のスローガン。それをもとに社員の要望を集め、2011年に制度を発足させた。

ヘルスケアや余暇活動、スキルアップなど幅広く、「恋愛勝負休暇」「失恋休暇」などプライベートに配慮したユニークな制度も同社ならでは。思わず内容が知りたくなる練られたネーミングからは、制度を重視する姿勢と同時に社内での認知度の高さも伺える。

「アップデートの度に社内外にリリースを出し、実際に利用してみたレポートをオウンドメディアで発信しています」と井口さん。制度内容をイラスト入りで解説した一覧表も社内外に好評だという。

「どんな制度が求められているのか、全社一斉メールでアイディアを募集し、話し合いながら内容を考えています。時代に合わなくなった制度は適宜改変したり、常に生まれ変わっていることが特徴です」

新陳代謝を繰り返しながら、多様化する働き方に向き合う同制度。生田さんが実際の利用体験について話してくれた。

「以前海外とやり取りする部署にいて『英語ペラペラ』制度を利用したり、PRの仕事柄イベント参加費用など『たのしいさわぎ創造支援』はよく使います。仕事と休みのメリハリのため『たのきん』を毎月利用しているほか、『ファミリーホリデー』で母や家族の誕生日などにも休みをとれるのはありがたい」


■多様な個へ、採用面も手応え Z世代の価値観に響く

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