新しい資本主義 「リスキリング」を支援 成長分野への労働移動促進

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政府はこのほど新しい資本主義実現会議を開き、総合経済対策に反映する重点事項をまとめた。人への投資と分配の実現のため、リスキリング支援を拡充して成長企業・産業への労働移動を促し、労働生産性の上昇による構造的な賃金引上げ、資産所得の倍増に繋げる方針。来年6月までに「労働移動円滑化のための指針」を策定するほか、リスキリングから転職まで一括支援する仕組みの構築、転職・副業人材の受入れ支援、職務給を新たに導入する企業への助成、デジタル人材育成などに重点化する。

■来年6月に労使で指針

人への投資と分配の実現の原動力に位置づけたのは、市場ニーズに即したスキルを新たに学び直す「リスキリング」。他の企業・産業でも通用する高スキルを身につけた労働者を、成長性のある企業・産業に労働移動させるのが狙いで、来年6月までに労使で「労働移動円滑化のための指針」を策定する方針だ。

指針には、労働者のリスキリングについて支援策のほか、セーフティネットを含めたリスキリング中の生活保障の考え方などを明示。一方、企業側にも移動を受け入れる環境整備を促す。特に賃金について、企業の実状に応じて年功制の職能給から、日本型の職務給への移行を求める。

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