働きがいのあるグローバル企業上位25社が発表

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米国の調査・研究機関「働きがいのある会社研究所(Great Place to Work Institute)」は13日、働きがいのあるグローバル企業について、2022年の世界ランキング25社を発表した。1位「DHL Express 」(運輸)、2位「Hilton」(ホスピタリティ)、3位「Cisco」(情報技術)などとなった(表)。日本企業の選出はゼロだった。

「働きがいのある会社研究所(Great Place to Work Institute:GPTWI)」は、1991 年に米国で設立された働きがいの専門調査・研究機関。現在約100カ国、対象従業員数1020 万人、1万社以上の企業が参加する世界最大規模の働きがい調査を実施している。

各国での「働きがいのある会社」を世界共通基準で調査分析し、一定の基準に達した会社を各国ごとに発表。今回発表したランキングは、グローバルに展開する多国籍企業を対象に世界上位25社を選出した。対象企業は、各国の2021-22年実施調査で5カ国以上のランキングに選出され、従業員数が5000人以上であり、本社所在国以外で従業員が4割以上(または5000人以上)働いているなどの条件を満たした企業。ランキングは以下の通り。

■2022年版働きがいのあるグローバル企業世界ランキングベスト25

1. DHL Express (運輸)
2. Hilton (ホスピタリティ)
3. Cisco (情報技術)
4. Salesforce (情報技術)
5. Millicom (電気通信)
6. AbbVie (バイオテクノロジー・製薬)
7. Deloitte (プロフェッショナルサービス)
8. Hilti (製造・生産)
9. SC Johnson (製造・生産)
10. Stryker (製造・生産)
11. Teleperformance (プロフェッショナルサービス)
12. Medtronic (バイオテクノロジー・製薬)
13. EY (プロフェッショナルサービス)
14. VRIO: DIRECTV & SKY (電気通信)
15. SAP SE (情報技術)
16. Scotiabank (金融サービス・保険)
17. Accenture (プロフェッショナルサービス)
18. Nestle (製造・生産)
19. Cadence (エレクトロニクス)
20. Mercado Libre (情報技術)
21. FedEx (運輸)
22. Concentrix (プロフェッショナルサービス)
23. Sopra Steria (情報技術)
24. Adobe (情報技術)
25. Bristol-Myers Squibb (バイオテクノロジー・製薬)

■国内参加企業は500社超

日本国内ではGPTW ジャパンが2009 年に設立され、年に1回「働きがいのある会社」ランキングとして上位100 社を発表している(22 年版の参加企業は524 社)。

評価基準は、リーダーへの「信用」、従業員の「尊重」や「公正」な扱い、そして仕事への「誇り」と仲間との「連帯感」の5要素について、従業員への選択式設問60 問、自由記述2問、属性の設問8問の計70 問のアンケート調査と、会社へのアンケート調査をもとに測定。

同研究所は「働きがいのある会社」について、「マネジメントと従業員の間に『信頼』があり、一人ひとりの能力が最大限に生かされている(For All)会社のこと。優れた価値観(バリュー)やリーダーシップがあり、イノベーションを通じて財務的な成長を果たすことができる」と定義している。

出典元:Great Place to Work® Institute Japan 全員型「働きがいのある会社」モデル