世界には約7000の言語が存在し、半数の人は23の言語のいずれかを話す。中でも多く話されている言語の1位は英語、次いで中国語(主に北京語)だ。
世界的スポーツイベントとして開催されたサッカーW杯や欧州サッカーの競技場では、中国企業(中国語)の宣伝広告はいまや花盛りである。21世紀は『中国の世紀』といわれて久しいが、国際ジャーナリストとして新聞社の論説委員も務める著者が、国際的影響力の増大する中国の戦略と激化の一途をたどる米中対立の構図を、言語の覇権争いにからめて解説する。
世界において存在が薄れゆく日本語の現状と未来を憂いつつ、はたして10年後の勝者はどちらに。