風土改革成功の秘訣(下)【組織風土改革プロジェクト成功の秘訣】第7回

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■中小企業のための 役割行動主義人事による 組織風土改革プロジェクト成功の秘訣~社員自ら創る行動基準が会社を変える~ 第7回 風土改革成功の秘訣(下)(堀之内克彦:㈱エムケーパーソナルセンター代表取締役、組織風土改革ナビゲーター、社会保険労務士、中小企業診断士 )

どうしたら頓挫することなく、組織風土改革を成功に導くことができるのか。重要なカギの一つは、プロジェクトメンバーの選出(前回解説)とチームビルディングにあります。今回は改革4行程(起承転結)の「承」にあたるチームビルディングに焦点を当て、その秘訣を解説します。

■抵抗を逆手に推進力へ 社内PRと支援体制

プロジェクトが頓挫する理由の大きな一つは、会社内におけるプロジェクト外部からの抵抗や無関心です。特にベテラン古参社員や管理職は改革を警戒しているケースが多い。自分のこれまでのやり方が否定されたり、賃金やポストにマイナスの影響があるのではと不安になるのは当然です。

メンバーがプロジェクトでの宿題をしていたら、上司に「この忙しいときに何をやっているんだ」「プロジェクトなんか出なくていい」と言われたケースもあります。これではやる気を出せといっても困難です。2、3回しか会合をしていないのに「成果が出ないじゃないか?」という声が顕在化することもあります。メンバー同士が腹を割って話ができるようになるかどうかの段階で、「すぐに成果を出せ」と言っても無理な話です。

こうした抵抗や不安の解消に重要なポイントは二つあります。一つは社内PR。プロジェクトの目的、成果や計画などをあらかじめ社内で明確にし、いま何をやっているかを積極的に周知・PRすることが大事です。

もう一つは、経営陣や影響力の大きい幹部にアドバイザリーボード(顧問委員会)を編成して対処してもらう方法です。プロジェクトにあまり乗り気でない経営幹部にボードメンバーをお願いすることで、抵抗感を逆手にとって積極的に支援する側になってもらうのです。結果的にプロジェクトをある程度守ることができるでしょう。

■本気で戦う集団を創る 役割分担と当事者意識醸成

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