コロナワクチンの不都合な話(深沢孝之)

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新・働く人の心と体の心理学 第53回 著者:深沢孝之

昨年、本連載は50回を超えました。当初はこれほどの長期になるとは思っておらず、ありがたく感じています。今年も混迷する世情をにらみながら、私なりの切り口でメンタルヘルスに関するお話をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

年の初めですから何かおめでたいことや明るいことを言えるとよいのですが、やはり新型コロナウイルス関連の話がしばらくは続きそうです。周知のとおり、この3年間は新型コロナウイルスのパンデミックとその対策の影響で、私たちの心身は大きな影響をこうむってきました。コロナ対策がもたらす悪影響について、ネット住民の間では免疫学やウイルス学などの専門家の発言を中心に喧々諤々の議論がされていましたが、マスメディアは一切取り上げませんでした。むしろそれらの議論をフェイクニュース扱いして、封殺しようとする動きさえ見られました。そして、感染者数を連日報道して人々の不安を喚起し、マスク着用やワクチン接種などの行動を強烈に推奨してきました。しかし、最近ようやく一般の人たちにも、それらのネガティブな側面が耳に入ってくるようになってきたようです。

これまで一部の女性雑誌が、コロナワクチンの問題について記事を載せたことがたまにありました。しかし女性誌ですから、男性や高齢者が手に取ることはほとんどなかったでしょう。しかし最近ついに、『週刊新潮』がコロナワクチンの闇の部分に焦点を当てる記事を立て続けに出しました(2022年12月22日号、12月29日号、2023年1月5・12日号)。

それらのほとんどは、私にとっては既知の内容でしたが、さすがにうまく整理されているので、記事を読むと改めて参考になります。それらから主なものを抜粋、要約しましょう。

まず事実として、コロナワクチン接種後の死亡事例が刻々と増え続けています。12月16日に行われた厚生労働省の専門家部会で報告されたところでは、現在までの累積で1919件、実に2千人近くの人が亡くなっています。そして、「超過死亡者数」が激増しています。超過死亡とは「例年より増えた死亡者数」のことです。

もちろんそのすべてがワクチンのせいではないでしょうが、それでも多過ぎるという印象を私は持ちます。厚労省がワクチンとの因果関係を認めたケースは1件もないとのことですが、これは不自然に感じざるを得ません。むしろ、1919件という数字も氷山の一角と思われます。大体こういうものは低めに出るものだからです。

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