■ロナウドの孤立(著者:山本圭子・法政大学法学部講師)
新年あけましておめでとうございます。皆様にとって良い年でありますように。今年もよろしくお願い致します。
2022年の暮れは、日本はカタールで開催されたサッカーワールドカップの話題で持ちきりになり、テレビにも、サッカー選手が多数出演しています。
決勝トーナメントの日本対クロアチア戦では、同点・延長からPK戦で決着となりました。日本のPKの1人目を務めた南野拓実選手と、2人目の三笘薫選手が連続で失敗して敗退しました。失敗した三苫選手に、田中碧選手が歩み寄り、手を引き、肩を抱いて慰めている情景は感動を誘いました。2人は幼い頃から地域のチームでチームメイトとしてプレイしていて、その絆の強さを改めて感じさせました。
他方、優勝候補の一角と評されていたポルトガルは、敗戦後に、中心選手のクリスティアーノ・ロナウド選手のチーム内での孤立が露わになりました。ロナウド選手は、年間最高選手に贈られるバロンドールを5回も受賞したスーパースターです。しかし、ナショナルチームでもチーム内で孤立し、チームメイトから
批判され、出場機会が減っていました。所属のマンチェスター・ユナイテッドでも出場機会を減らし、首脳陣と対立し、ワールドカップ前に所属チームを去っています。かつての主力選手であったからこそ、何かのきっかけで孤立すると、関係修復には困難を来すことがうかがわれます。
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