育児休業の取得者が、復帰後の勤務先の働き方で最も意識するのは「育児と両立しやすい職場風土」で回答率58.6%に上るとの調査結果を、スタッフサービス・ホールディングスが19日発表した。「有給(休暇)の取りやすさ」(48.3%)、「給与」(40.6%)が続いた。調査は直近3年以内に1カ月以上の育休を取得し、職場復帰した20~40歳の共働き男女350人に聞いた。
育休前後による意識の変化も尋ねており、「職場風土」が最も大きく変化していることも分かった。意識の変化には男女で差があり、「育休前」は男性24.6%、女性25.1%と僅差だったが、「育休後」は男性46.9%、女性70.3%と、伸びに大きな違いが出た。
子どもの急な発熱など緊急時の対応は、「どちらかといえば」を含めて「妻」が68.0%、「夫」が12.6%だった。
夫と妻とどちらが育児を担っているかの割合を尋ねた質問では、妻の方が多いとの回答は計79.1%、夫の方が多いとの回答は計7.4%。妻が「7割以上」は計64.3%だった。「妻が7割以上」と回答した割合は、男性が56.0%、女性が72.5%と男女で受け止めの違いが見られた。