読売新聞の人気連載企画。「今」を報じるニュースの、報じられなかった「その後」を長期取材。世間の耳目を集めた22の人物・事件、その顛末を書籍化。
2009年6月13日、2代目タイガーマスクとして活躍し、当時人気プロレスラーだった三沢光晴は、対戦相手・斎藤彰俊の放ったバックドロップにより絶命した。死因は「頚髄断裂」だった。
斎藤は重い十字架を背負いながら、多くのファンからの応援と、一部の誹謗中傷も受け止め、翌日もリングに立ち続けた。厳しい商売である。不慮の事故を予見していたのか、三沢は友人に、加害者となる対戦相手を慮った『謝罪と激励』の言葉を託している。
昨年は三沢の十三回忌だった。合掌。