国際エネルギー機関は、2050年までに温暖化ガス排出量の実質ゼロに向けた、脱炭素への工程表を明示した。
電気自動車、風力・太陽光などの再生可能エネルギー発電を象徴とする一方で、リチウムイオン電池の製造に不可欠な銅・ニッケルなど、金属の大量使用は価格の高騰と直結し、皮肉にも「時代遅れ」と切り捨てた化石燃料に、かつてないほどの関心が向けられていると指摘する。
追い打ちをかけたロシアのウクライナ侵攻は、ロシアへの経済制裁により、原油・天然ガスの供給不足と更なる価格上昇を招いた。
気候変動と石炭依存の不都合な現実、食料価格の高騰、環境重視か資源確保かが迫られる。