マスクカスハラは避けたい(山本圭子)

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■連載:人事考現学(著者:山本圭子)

約1年ぶりの地方出張で東京駅から新幹線に乗車。1年前はガラガラだった車内は、キャリーバッグを抱える観光客と出張客で混雑している。車内アナウンスでは、飲食時以外はマスク着用のお願い、シートを向かい合わせにしないといった感染予防を頻繁に呼びかける。しかし、隣席の二人連れは、着席するや否やマスクを外し、歓談しながらハイボールで宴会を始め、下車までノーマスクだった。

出張先はインバウンド客にも人気のエリアであったが、水際対策の緩和の当日だったためか、まだ日本人の方が多かった(翌日には新宿にインバウンド客が多数で驚いた)。出張先では観光客相手の店で、インバウンド客をターゲットにしたPOPや土産の品揃え、飲食店でも外国人向けのメニューと地元の期待感はひしひしと感じられた。 実は、この夏は本来なら九月上旬に学生を連れて3年ぶりのゼミ合宿の予定だったが、7月の感染の広がりに教員がおののいて中止にした。合宿を楽しみにしていた学生からは恨み節も聞こえた。しかし、同日程で代替実施したオンラインゼミを、発熱や体調不良を訴えて欠席した者が複数いた。もし合宿を強行していたら、現場でクラスター発生だったかもと胸をなでおろす。

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