【新刊紹介】『ウクライナ危機後の世界』大野和基 編

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『ウクライナ危機後の世界』大野和基 編/宝島社/新書版224頁/2022年6月/定価990円

ウクライナ侵攻はロシア情勢を知悉する多くの専門家ですら予期せぬ出来事だった。

冷戦後は増加傾向にあった民主主義国だったが、21世紀に入り独裁傾向のリーダーによる権威主義国が増加に転じたという。一人暴走する独裁者を止める手立てはあるのだろうか。食料危機、急激な物価上昇、エネルギーのロシア依存など喫緊の課題や、調査集団「ベリングキャット」が晒すロシアの不都合な真実、「ロシアの民主化」に期待を寄せる長期的な展望、問題山積の現実に和平への願望も遠のく思いだ。日本の経済、原発、地政学的リスクにも言及。

いずれ訪れる戦後の世界を、「現代の知性7人」に国際ジャーナリストが問う。