厚生労働省はこのほど、2021年労働安全衛生(実態)調査結果を公表した。
メンタルヘルス対策については、実施事業所割合が前年比2.2㌽減の59.2%に低下。取組内容のうち、「ストレスチェックの実施」は同2.5増の65.2%に上昇しているが、過去1年間にメンタル不調で「連続1カ月以上休業した労働者がいた」が同1.0㌽増の8.8%、「退職した労働者がいた」が同0.4㌽増の4.1%とともに上昇するなど、職場のメンタル対策が後退していることを印象づけた。
このほか、高年齢労働者に対する労働災害の防止対策を実施する事業所も同3.4㌽減の78.0%に低下。また職場で受動喫煙が「ある」と回答した労働者割合についても、同0.6㌽増の20.7%へと悪化に転じている。