死亡災害4年ぶり増加 21年労働災害発生状況 保健衛生業が死傷者最多に

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厚生労働省は5月30日、2021年の労働災害発生状況を公表した。

労働災害による死亡者数は、前年比65人増の867人。20年は802人と過去最少を更新し、第13次労働災害防止計画で定めた数値目標「22年に831人以下」を下回っていたが、21年は4年ぶりに悪化に転じた。

死亡災害を含む休業4日以上の死傷者数も、同1万8762人増の14万9918人と2年連続で増加した。内数の「新型コロナウイルスの罹患」が同1万3291人増の1万9332人と3倍増になっているが、これを除いても死傷者数は同5471人増の13万586人と純増した計算。数値目標の「22年に11万4437人以下」を大きく上回っており、達成が厳しくなったことは確かだ。

厚生労働省資料から

死傷者数を業種別にみると、「保健衛生業」が2万9153人で最も多く、以下、2万8605人の「製造業」、2万2408人の「商業」、1万6732人の「陸上貨物運送事業」、1万6079人の「建設業」の順で続いた。前年まで最多を維持していた「製造業」も同2930人増だったが、前年2位の「保健衛生業」が同8867人増と大幅増を記録して初めて最多になった。

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