建設アスベスト(石綿)訴訟の最高裁判決の対応として、厚生労働省は労働者以外の者の保護を強化することを決めた。
最高裁判決は国の規制権限不行使を違法とし、一人親方など労働者以外の者への責任を認定。1月31日に開いた労働政策審議会安全衛生分科会では、労働安全衛生法22条に基づく安衛則など11の省令を来年4月1日に改正し、労働者以外の者に対する保護措置を新たに規定することを了承している。
指揮命令関係のない請負人の作業実施上の安全確保のため、作業方法の遵守や保護具の使用などの周知義務を事業者に義務化。また有害性などを周知するための掲示についても、労働者以外の者も措置対象に追加する。
また立入禁止や退避などの措置対象に労働者以外の者を含めるほか、請負人のみの作業時でも安全確保の設備を稼働させる配慮を求める。
一方、立入禁止や退避などについては、労働者と同様に労働者以外の者にも遵守義務を課す。
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