直近の2019年3月に卒業した新規大卒就職者の3年以内離職率(図)が、前年比0.3㌽増の31.5%と2年ぶりに上昇に転じたことが、厚生労働省の調べでわかった。新型コロナの影響で転職市場は低調だったが、大卒の若年社員が徐々に転職に動き出した可能性を示唆した。
規模別にみると、「1千人以上」が同0.6㌽増の25.3%で最も低くなる一方、「5人未満」が同0.4㌽減の55.9%で最も高くなった。規模の大きい事業所ほど離職率が上昇しており、大企業や中堅企業の大卒の若年社員が転職に前向きなことがうかがえた。
これに対して産業別では、17産業のうち11産業で離職率が上昇しており、前年の3産業から大幅に増加した。なかでも「鉱業、採石業、砂利採取業」が同8.6㌽増、「サービス業(他に分類されないもの)」が同4.5㌽増と上昇幅が大きく、離職率が低い産業で離職が増えているようだ。
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